脱「どうしたらいいのか」論

ボディワークをしていると、クライアントは自身の「症状」にフォーカスしながら生きているという印象を受ける。腰痛だ、腰痛だと症状を気にしていると、いつまでも腰痛でいることになってしまうのではないだろうか。そう考えて、私はクラ […]
蛙の子はカエル?

今は亡き父は建築の会社を経営していた。なぜ建築業なのかと聞くと、「地図に残る仕事をしたかった」と話していたのを覚えている。母は経理や電話対応などをして、父と一緒に働いていた。 私が中学3年生くらいになると、学校が休み […]
自分教のススメ

妻から「自己肯定感」が高すぎて、不安感を共感してもらえないとよく言われる。確かに人になにを言われても聞いていないし、人にどう思われるのかを考えて不安になることもない。しかし、自分の心が動かなければ行動を変えられないのは […]
うちの「ピカソ」

スキーのインストラクターをしていたことがある。スキー場に住み込んで小学生や中学生の団体にスキーを教えていた。子どもたちのクラスをする際に気をつけないといけないことは、「雪を触らせないこと」だ。スキー場で雪を触らせないこ […]
私がしたいこと

今日、気分転換に滋賀にある神社へ一人で行った。外出自粛で家に籠もっていると気分が落ちてくるので、琵琶湖近辺の明るくて広い空間を感じたかった。神社に着いてお参りしたあと、木々が生い茂った境内を歩いていると、背中が軽くなっ […]
自身の「喜び」を真ん中におく

家族で応援しているシンガーソングライターがいる。三女の中学生のときの同級生だ。家族で参加した彼女の初めてのワンマンライブは100人が集まり、ライブハウスは人で溢れかえっていた。二十歳の無名のシンガーがそれだけの人を集めら […]
「喜び」の循環

近所にカフェをオープンしたおじさんがいる。コーヒー好きが高じて脱サラをしたそうだ。コーヒーだけでなく、パンやクッキーなど他のメニューもあるのだが、注文すると「美味しいかわからないけど」と言ってオドオドしながら出してくれ […]
揺らぐのは「土台」のせい?

昨年2月、コロナウイルスの感染者が増え始めていたなか、私は台湾の高雄へ行った。目的は広島の少林窟道場の井上老師と一緒に開発した新しい禅チェアを商品化するためだ。禅チェアとは、座るだけで健康になってしまう椅子である。 […]
息子の「さが」

私の父は小さな会社を経営していた。家の外では、それなりに経営者をやっていたのだと思う。家では父としての威厳もあるが、驚くほどできないこともあった。その一つが「一人で買い物に行く」ことだ。買い物に行くことが恥ずかしいらしく […]
悲しむ権利

このところ胸が痛む日々を過ごしている。悲しいことがあると、胸が痛むというのは、どうやら本当らしい。 先日、母から電話がかかってきた。電話を取るなり、私の「もしもし」という言葉に被せるように、電話の向こうから「寂しくなった […]