先日、妻が主催者の一人である「みんnanoライブ」というイベントを開催した。このイベントを始めたきっかけは、妻が50歳になったのを機に、これまで諦めていた「シンガーソングライターの夢」をやってみようと、曲作りを始めたことだ。同じように表現したいけれど、テクニックがないからとか、才能がないからとか、お金がないからとか、ないないづくしの「ええかっこしい」な理由で諦めている本当はかっこ悪い大人から脱皮して子どものように表現できる場を作りたかったのだ。このイベントを通して、本当は誰でも表現者だということを思い出してほしいし、表現することを楽しんでほしい。歌が好き!演奏が好き!それを人前で表現できる場だ。


 このイベントに参加していて感じることは、体験からでてきたメロディや歌詞、それに歌声が重なると、聴く人の感情を揺さぶることができるほど力を持っているということだ。もはやメロディがいいとか、歌詞がいいとか、そういった評価のレベルを簡単に超えてしまう。まるで演奏者の人生がそのまま出てくるように感じるのだ。他人が作った歌をコピーして歌うのと、自分のなかから出てきた歌を歌うのとでは、1000倍くらい胸に響いてくるものが違う。


 また、「声には人生がでる」ということも面白い。苦労してきた人生、悲しみを背負ってきた人生、人に受け入れてもらえない怖さをなんとか克服しようと一生懸命に生きる人生、いろんな人のいろんな人生が声には出てくるように感じる。声は息の延長で出てくるものだと捉えると、歩んできた人生と常に一緒に「息」があるから当然のようにも思う。それに「息」という時は、自分の心と書く。自ずから出てくる心が息なのだろう。


 今回は2回目ということもあって、出演者も観客も増えた。私はイベントの最初に演奏してくれた20歳のシンガーソングライターのasageちゃんの歌で、自身の出番のことは忘れて号泣してしまった。私だけがそうなのかと思ったが、イベント中あちこちで涙している観客がいる。出演者の体験をええかっこせず素直に表現された歌は、誰かの体験を共鳴して身体にも心にも作用するのかもしれない。まるでこのイベントの空間全体がヒーリングスポットのようだった。


 私は妻が作った2つ曲と水琴の水琴音で躍った。日常を一緒に過ごすだけが夫婦じゃない。お互いの違いを表現し合い認め合える。そんな夫婦が一緒に表現活動をしているなんて面白いじゃないか。それを見せたかったのだ。

来年の開催は12月12日(土) 紫明会館で決まった。出演者の募集はまだだが、来年も楽しみだ。
▼みんnanoライブの情報はこちら
https://www.minnanolive.com/

私が躍った曲の一つが雲ヶ畑だ。この曲は聴くだけで疲れに効く(笑)

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