コラム 疑問のことば辞典 女と男

「本物」はどこにある?

『疑問のことば辞典』のタグで、前回は「素直」について書いてみました。決して「素直」という言葉を使う人を責めているわけではありません。

私の伝えようとしていることは、自分をごまかして向き合うことを避けている方にとっては、おそらく毒舌に聞こえるとは思います。その理由に触れると長くなるので、その先を目指したい、魂磨きを積極的にしていきたい人のために書いていこうと思います。

インタビュアーとして、編集者として「ことば」を仕事で扱ってきた身としてお話しします。

どんな言葉もそうですが、言葉には前提となる「定義」があり、それを横に置いたまま話すから誤解が生まれるわけです。その「定義」は一生懸命考慮したところで、個人個人で背景や思考は異なりますので、理解や共感が得られるとは限りません。つまり、言葉の定義というものは、そもそも非常に曖昧なものなのですね。

その人の人生経験や想像力、愛情の深さによっても、随分と理解が異なります。

同じ時間、同じ場所に、何層にも重なった世界

どれだけ波乱万丈の人生を生きても、そのために、より「責任」や「承認欲」に固執してきた人は、この世では「非常に立派な人」だと評価される一方、その分「人から学ぶ」という姿勢が足りないので、魂の「成長」は少ないままです。

ずっと同じステージのまま「責任ある人物」という肩書きにしがみついている感じです。その間に、世間的に「あいつどうやねん」という人が、意外に魂的には大きくグッと成長して、次のステージの「愚者」へと進化していたとしても、それにすら気づかない……ということも起こり得ます。

この世は、何層にもステージが重なっていて、異なる層=ステージに位置する人間が、同じ場所、同じ時間を生きているのだろうと、私は経験上、推察しています。スピリチュアル系の書籍に頼ったものではなく、経験上の体感です。

つまり、最初のステージの人も、最後のステージの人も同じ世界にいて区別がつかない。

だからうっかり、1つ目のステージでラスボスと戦った人が、ラストステージのラスボスと戦っている人に下手にアドバイスをしてしまうと、その人の寿命を縮めてしまうかもしれない危険性がある……と私は推察しています。

ステージの違う魂は、学ぶこと(=課題)も異なります。そこに気づけなければ、横並びに評価された「肩書き」や「名誉」なんて、実に、いい加減なものだったりします。

そんな感覚が、私にとっての大前提であることをお伝えしておいて……。

そんななか。昨今、「本物」という言葉がよく使われるようになってきたな、と、感じています。

ホンモノって、なんやねん。

「あの人は本物だ」なんて言いますよね。「あの作家さんは本物」「あの占い師はホンモノ」などというあれです。

・みんなが認めている
・インチキではない

などの曖昧なイメージで使われているかと思うのですが、これがまた「スピリチュアル」な話にくっついて出てくることが、非常に多い。

ここでハッキリと書いておきたいのですが、私は「スピリチュアル」に対して、とてもなじみ深さを感じています。安易に語る人にも、安易に貶す人にも、話を合わせるのが難しいのはそのためです。

その反面、長年、スピリチュアル系の雑誌や、健康食品の広報誌の取材に携わり、セラピストとしてもいろいろな方にお出会いしてきたので、特殊といわれる能力で世界を守ろうと力をフルに使っておられる人がいらっしゃる一方、その力を悪用している人や、増長している人がいることも肌身に感じています。

そういったダークサイドに落ちた人が増えている影響でしょう、「ハイヤーセルフ」という言葉を使うだけで、「スピリチュアル」を毛嫌いし、自分たちは違うなどという人もいたりします。先日も、そういう人と話しました。悲しいことです。

スピリチュアルを特別視することへの疑問

「スピリチュアル」という言葉は、定義も分類も非常に難しい言葉であり、その境界も曖昧です。

分類の基準が非常に個人的であり、いい加減な言葉ですよね。そもそもの前提が曖昧なのに、それを毛嫌いしたり、心酔したりするのは、いかがなものでしょうか。

スピリチュアル=「見えないもの」とするのであれば、カタカナだから怪しく聞こえるというだけで、私たち日本人は古来、「氣」や「魂」という言葉を使ってきていますよね。

一方、その反対語のように使われるのが「科学的に証明されている」「エビデンス」といった言葉ですが、「科学」というものはあくまでも人間の範疇。

この世界を大きく捉えたとき、「人間」なんてその一部。ちっぽけな存在です。

人間がどんな意図でこの世に誕生したのか、どこからきてどこに行くのかも解明できていないのに、「解明できていないから信じない」って矛盾していませんか? 間接的に、自分たちの存在を否定することになっていませんか? 

世界は解明できないことばかりです。人間よりあきらかに大いなる存在があるとしか考えられないのに、人間ごときの基準でいいのでしょうか。

なにより一番難しい「想い」だとか、「愛情」だとか、そういう「見えないもの」に一喜一憂しておきながら、なぜ「見えないもの」を「信用できない」なんて言えるのでしょうか。

見えない酸素を吸っておきながら、なぜ「見えないから信頼できない」と言い切れるのでしょうか。

私は「特殊能力」と呼ばれるものを持つ方に、仕事でたくさんお会いしてきましたし、自分自身、昔から、人とは違う視点、感覚を持ってきているので、私にとっては、スピリチュアルな話は非常に身近なものでもあります。

私は、この世に生まれてきた使命を小さいころに知っていたことを知っています。そして、人とは違う、視野を持っています。一般的には見えないとされる光を見て、映像を見て、聞こえないとされる言葉が聞こえます。それを幻覚や病気とするか、特殊能力とするか、それは私次第だと思っています。

ある人は、「特殊能力を、仕事として人に役に立てることができないのなら本物ではない」と言います。

また、ある人は、「お金を取るために特殊能力を使った時点で、その人は本物ではない」と言います。

……どっちでもいいやん!

と、私は思うのです。○○したらホンモノじゃない。そうなのかなと、私は思います。

神様は、いや、神様という存在があるのだとしたら(またその神様という言葉の定義が必要になってきますが、一旦、置いておいて)、そんなこと、どっちも気にしてないと思う。神様は、そんな小さいルール、決めないと思う。

ニセモノかホンモノか。

そんな事実すら、人によって違うと思います。ある人にとって「ホンモノ」と感じる人が、ある人にとっては「ニセモノ」と感じるかもしれない。これだけたくさんの人がいて、さまざまな背景で生きていて、それぞれの思考回路があって、価値観があって、文化があって、美学があって……どれがホンモノかなんて、簡単に決められるものでしょうか。「人間」なんだもの、不完全で当たり前です。

もしもホンモノ=全知全能なのだとしたら、この世に生きている意味がないでしょう。なんだってできる人間なんて生まれてくる必要すらないのではないでしょうか。

ただ、あえて、私が「人間の目線」で伝えることができるとしたら、ホンモノの「能力」を持つ人はたくさんいます。どちらが上かではない。ただ、「アドバイス」は話半分に聞いておくことをおすすめします。

アドバイスとなると、急に、その人の「人間フィルター」がかかる。アドバイスには、その人の「人間らしいバイアス」がかかるのです。だから、アドバイスを100%信用するのはやめておいたほうがいいと思います。

それに、これは個人的な見解ですが、ある種の人にはいいアドバイスが、ある種の人には逆効果ということが必ずあると思います。そして、私が知っている特殊能力を持つ人全員が「残念ながら自分のことはあまりわからないのよ」とおっしゃいます。

そのあたりが人間たるゆえんだなと。

だから、同じ人間同士、対等でいいと思います。「僕は特別なんです」「私はサイババに選ばれた人間なんです」などと言いたがる人のアドバイスは聞かなくていいと思います。

特殊能力を持つ人が「謙虚さ」を忘れると、その力でお金を稼ぐことができなくなっていく、もしくは、大切な家族をいつまでも手に入れることができない。どちらかの悩みを抱えておられるように思います。

いずれにしてもご自身の目で、相手の目を見て話をして、信じるかどうかを決めたほうがいいと思います。

共感してくれる「できた男」を選ぼうなんて甘い

それと、もう一つ。

スピリチュアルに目覚めた女性たちは、女性性を取り戻そうとする傾向にあります。でも、ご自身が目覚めている分、「普通の男性」と恋愛するのが難しいと思われるようです。今一歩、踏み込めないようにおっしゃる。

そういう女性たちに、うちの夫は人気があります(汗)。

でも、厳しいことをお伝えしますが、その姿勢が甘い!と、私は思うのです。彼のように「目覚めた男性」を選ぼうとするのは、「既製品」を買おうとしているのと同じです。

でも、恋愛は「完全な状態の既製品を手に入れて、楽させてもらうもの」ではありません。恋愛は「子育て」の前の課題。つまり「関係性を育む練習」なのです。

夫がなぜ、今のような状態になっているのか。それは、私が彼の「心の扉」を開いたからです。私が彼にポラリティセラピーのセッションをしたのがきっかけで、彼の心は開き始めました。そして、私のメンターであるポラリティセラピーの師匠のセッションを受けて、体感覚がしっかり目覚めたのですから。

それまでの彼は、普通の広告代理店に勤めるサラリーマンでした。私は、スピリチュアルな場で、「今の状態の彼」と出会ったわけではないのです。

「彼とはセラピーのスクールで出会ったの?」
「いいなぁ、彼のように理解のある人と出会えて」
「彼がボディワークしてくれるからいいよね」

……違います。彼がそうなったのは、私の影響です。私が「コピーライター養成講座」で、サラリーマンとして広告のコピーライターをしていた彼と出会い、彼と関係性を育みながら、今の彼になっていったわけです。

おそらく、男女のペアにおいては、女性のほうが先に少し目覚めているケースは多いと思います。そのほうが関係性がスムーズに育めるのかもしれません。

「スピリチュアル的にできあがった優しい男性」を最初から求めるなんて甘い!と、私は思うのです。そんな人探していたら、いつまでも女性同士で女性性を開花させるしかないかもしれません。

ラクして「恋愛」できると思うなかれ。

面倒がらずに、自分で素敵な男性を発掘してください。自分で見つけてください。アースなイベントや、スピリチュアルな場ではなく、「普通の世界」で、せっかく目覚めたその目で「素敵な光を放つ原石の男性」見つけてください。

そして、根気よく関係を育んで、彼のハートを開いてあげてください。

そうやって一人でも多くの男性の女性性を目覚めさせてあげることが、きっと今後の日本を変えていく。そんな風に思いませんか?

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