過敏? 鈍感? 慢性的な症状はなぜ起こる?
前回は電磁波の話を書きました。
今回はその続きです。
電磁波に過敏な方もいれば、そうではない方もいます。
この違いは何なのか? を
身体の適応能力という視点から考察したいと思います。
身体の適応能力というのは、
環境に適応する能力のことです。
ホメオスタシス(恒常性維持)とも言います。
例をあげると、寒い環境に行くと、
身体は体温を高めようとしたり、
逆に暑い環境に行くと、
発汗して体温を下げようとする機能です。
私たちの身体はこの恒常性維持機能が優れているため、
環境の変化に適応して生きていけるのです。
しかし、この機能が優れすぎているため、
電磁波に過敏な方やそうでない方、
または、あらゆる慢性的な症状が
起こっているのではないでしょうか?
(1)ホメオスタシス(生体恒常性維持機能)って?
ホメオスタシスとは、環境の変化に関わらず、
私たちの身体を一定に保とうとする働きです。
この働きが崩れてしまうと、
心身のバランスが崩れてしまいます。
ホメオスタシスは、よくコップに例えられます。
コップには、電磁波や薬品ストレス、
精神ストレスなどが無差別に放り込まれます。
そのコップの限界を超えたときに、
症状が発症すると言われています。
そのコップの大きさは個人差があります。
(2)ホメオスタシスの適応と破綻
電磁波を受けても、
過敏な人とそうでない人がいるのはなぜでしょうか?
そのヒントになるのが下記のグラフです。
初めてストレスを受けたときに症状が出る警告期、
症状が回復したように見えるマスキング期、
慢性的な症状となる器官衰退期と経過します。
ホメオスタシスが機能しているのはマスキング期です。
慢性的な症状の始まりは、
身体への反応が出てすぐに治ったようにみえる前の
警告期であることがわかります。
この小さな変化を逃さずケアをすることが、
慢性的な症状を作らないためには重要ですが、
ホメオスタシスの機能が優秀であるため、
気づきにくいのかもしれません。
電磁波に過敏なのは、
身体が反応しているからだと考えると、
警告期、あるいは器官衰退期にあり、
過敏でない方はマスキング期にいると
考えることができるのではないでしょうか?
どちらにしても、アーシングなどの日々のケアが大切です。
電磁波過敏症チェックリスト
電磁波対策先進国スウェーデンにある
電磁波過敏症団体が作っている
過敏症へつながるチェックリストをご紹介します。
家電製品や携帯電話など
電磁波発生源の近くで以下の症状が起きたら要注意だそうです。
- 顔に不自然なほてりを感じる
- 顔や身体にチクチク、ズキズキといった感覚がある
- 集中できない、だるい
- 鼻や喉の粘膜が腫れる
- 頭痛やめまいがする
- カゼのひきはじめのような症状が出る
- 鼻や喉などの粘膜が乾燥し、目に刺激を感じる
- 歯やあごが痛い
- 筋肉や関節が痛い
- 動悸がする