私たちは多くの刺激を受けて生活をしている。都会の生活に疲れて田舎暮らしを選ぶ人がいるのは、受ける刺激を減らすことに価値があるのだろう。沖縄に旅行すると、大自然とともに感動するのが、現地の人の優しさや人懐っこさ、楽で身構えなくてもいいコミュニケーションだ。大自然には都会で窮屈になった心身を緩めリセットする力がある。
 身体が感じるままに動くコンシャスダンスのワークショップに参加することがある。十数人で何時間も躍ると、その全員と繋がっているかのような一体感を感じることがある。それはまるで言葉の通じない外国人が話している内容をわかったときのような感覚に近い。もはや言葉は必要なく、ハートでコミュニケーションをしているような感覚だ。普段は人に対してできていないことばかりに気を取られたり、好きかどうか、許せるかどうか、害があるかどうかを判断している。そして、勝手に人に期待をして落胆したり、人を思うように変えようとしたりする。とても複雑でがんじがらめの関係のなかで生きている。しかし、躍ることでそういったものを全部取り払ったような感覚を体験できるのだ。人との関わりが苦手だった私が、ダンスフロアにいる全員に対して、なんだか大切で愛おしくてハグしたくなっていることに気づくことがある。
 もしかすると、人は身体が感じるままに動くことで、大自然の一部に戻ることができるのではないだろうか。大自然の一部に戻ったとき、自他の境界線は必要なくなり、ハートで人と繋がることができるのかもしれない。そう考えると、普段の私は自由に動いているようで限られた動きしかしていない。立ったり座ったり、毎日仕事場と家の同じ場所を行き来したりしている。これはとても不自然なことではないか。筋トレやジョギングなども動きが限られているので、身体を動かせばいいというものではなく、どう動くのかが大切なのだろう。身体が感じるままに動くことは、田舎に引っ越す以上にパワフルで、沖縄に旅行するよりはるかに少ない労力で、大自然の一部に戻る方法だ。
 仕事の合間に数分間、軽く躍るようにしている。頭がスッキリして、集中作業で疲れた身体をリセットできる。今年の目標は躍る効果を広め、日本のオヤジをオフィスで躍らせることだ。想像するだけで、なんだか楽しくなる。

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脱力から心身のパフォーマンスを上げるUnfolding Bodywork

ストレス刺激、電磁波、食べ物などあらゆる刺激を受け、身体は緊張を蓄積し続けています。そして、私たちは身体が持つ本来の力を使えていないことに気づいていません。現代人に必要なのは緊張から解き放たれるために「脱力」すること。脱力さえできれば感性が開き、心身のパフォーマンスが上がってきます。

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