娘への伝言、『一生懸命「自分」を生きなさい』の続きです。

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いまの時代、時間は私たちのペースでは動いていません。あっという間に流れていきます。テレビでも、スマホでも、ただ「観ている」だけで時間は過ぎていきます。

でも、アメリカの父といわれるベンジャミン・フランクリンが残した言葉『Time is money.』にあるように、『時は金なり』です。「時間はお金と同じぐらい大切なもの」という意味です。

「お金だけはすべての人に平等に与えられる」と、母、祖母も同じようなことを言っていました。

私は、ベンジャミン・フランクリンや母のように「すべての時間を有意義に過ごしなさい」とは言いません。「一見ムダに思える行為」のなかに、自分にとって大切なことが潜んでいたりします。でもテレビやスマホを合計何時間も毎日観ているのなら、それは問題です。「依存」です。

自分の意識が常に「自分以外」にあるということです。

また、世の中に蔓延している「教え」や「成功哲学」のなかには、「情報をいかに取り入れるか」にフォーカスしたものが多い。でも、ここまで情報過多の時代においては、逆に「情報を取り入れない」ことも重要です。

その取り入れる情報を「選択」すべきだと思います。そして、「自分にとって本当にムダと言い切れるのかさえ、しっかり自分で検討してみてほしいのです。

今回伝えたいことは、自分にとって一番大切な「自分」のことを考える時間を24時間のうち30分持つこと。

その30分の間にすべきことは、「自分との対話」です。そのとき考えるべきポイントは1つ。

・自分の時間の過ごし方について

自分の「いま」について考えるのです。「過去」について考えなくていいわけではなく、考えちゃいけないわけでもありませんが、大切なのは「いま」。「未来」も大切だけど、「いま」のなにが不満なのかを考えないと「未来」のことも考えられませんよね。まずは「いま」です。

「いま、私にとって必要なことはなにか?」
「いま、私はなにをしたいのか」

「今日やろうとしていること(やったこと)は本当に必要なことか」
「いま観ているテレビやSNSは、自分にとってどう役立つのか」
「いつも『やろうと思っていてできないこと』はなんだろうか」
「やろうと思ってできない理由はなんだろうか」
「やろうと思っていてもできないことをやるにはどう過ごしたらいいのか」
「いま、1日の時間配分は、「今の自分」にとって本当に正解なのか」
「わたしがいま『しんどい』のはなぜか」

そんな「いまの自分」について考える時間を作ってほしいのです。そこから派生していろいろなことを考えてみるといいと思います。時間は15〜30分。それだけでいいし、自由時間がたくさんあるのなら、1時間でもいい。

「自分のこと以外」に費やしている時間を「自分」のために使ってください。「いま」を想うと、おのずと「将来、どうなっていたいか」を考えられるようになると思います。

「わたしは10年後どうなっていたいのか」
「わたしのほしい服はどんな服か」
「わたしが手に入れたい毎日はどんな毎日なのか」
「わたしが手にしたい肩書きはどんなものなのか」
「わたしが一生かけて探求したいほど好きなものはなにか」
「わたしが体調が悪い理由はなんだろうか」

自分のことを考える時間は、「自分を想う時間」でもあります。たった一人の「わたし」という人間の人生。その鍵を握っているのは「わたし」だけです。周囲のだれでもありません。親でもありません。

「毎日が楽しい」「どう生きたい」がわからなければ、もっと焦ってください。独り立ちするタイミングなのですから。約20年生きてきて、まだあなたは「自分」のことをあまりわかっていないということです。「自分のことは一生よくわからない」ことを前提としての話です(わかったつもりになることはもっと怖いよ。別の機会に話します)が、「自分がどう在りたいか」は常に、自分に問い続けてほしいのです。

あなたにとって「今日」という1日をどう生きるのか。自分のことを全く考えずに、「ただ時間をなんとかやり過ごす」ことだけはやめなさい。

「自分が楽しい!と思える毎日」になるには、自分がどうすべきか。どう動くべきか。それを考えて自分を喜ばせてあげてください。どうしたいのかわからないなら、もっと貪欲に探しなさい。

時間を「ただやり過ごす」毎日は、自分を毎日傷つけているのと同じ。しんどくて当たり前です。どこかで自分で決心して毎日を変えていく必要があります。

「自分」を想うとき、特に見逃してはいけないのが「しんどさ」。

自分のなかにある「もやもや」や「行き詰まっていること」を放置しないこと。そのもやもやした思いを「なぜ?」と自分に聞いていく、人に話を聞いてもらう……などのことをしましょう。それができないなら、図書館で本を探してみてもいいでしょう。身体を動かしてみてもいいでしょう。

・なぜわたしはしんどいのだろう?
・なぜわたしは朝起きられないのだろう?
・なぜわたしは『やるべきこと』をできないのだろう?

ということをそのままに放置しないこと。「自分に足りないもの」を探していじけたり、「自分ではないなにものか」になろうとする必要もありません。でも、「自分が『楽しい』と思える毎日」を過ごせるように、「わくわくする時間」を少しずつでいいので増やしていきましょう。

大切なのは

・自分がわくわくするにはどうしたらいいのか
・自分が自分の想う毎日を生きるためにどう稼いだらいいのか(学生を除く)

この2つを軸に考えることが重要です。「わくわく」だけでは生きていけません。「わくわく」に偏り過ぎても大丈夫なのが「学生」の間だけです。もう学生ではないのなら、「わくわく」だけではダメです。「わくわく」と「責任」のバランスです。この「責任」には「片づけ」も関係しています。

もうみんなほとんどオトナなのですから、自分のものを自分で片づけることも責任です。それができないのなら、その時間を確保する必要があります。

テレビをだらだら観ている時間を削れば30分ぐらいはすぐに捻出できるはずです。毎日がムリなら、隔日でもいい。30分が「長い」と感じるのなら15分でもいい。10分からでもいい。「自分のための時間」を持ちましょう。自分のことを考えるのが苦手でも、「やりたいこと」「やりたくないこと」を書き出したり、「自分の好きなところ」「自分の嫌いなところ」を書き出したりするだけでも整理のきっかけになるはずです。

・「後一年の命」だとしたらなにをしたいか」

そこから「いまの自分」を考えてもいいかもしれません。「いまの自分」をどう輝かせるか、よく考えて。自分が輝けば、自然とそれに合う「素敵な仕事」「素敵な恋人」「素敵な友達」に出会えて、さらに人生が楽しくなるはずです。

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